2007/01/31 Wed [長年日記]
まずは小さな世界で一番になる
idea*ideaで書評があがっていた「まずは小さな世界で1番になる」に興味を持ったので、早速読んでみました。
正直言うと、あまりにべた褒めだったので、暗に書評に取り上げるよう依頼されて書いた書評なんじゃないかなんて勘ぐりながら手に取ったのだけど*1、その真相はともかく実際に読んで損は無い本だと思いました。
内容は色々読ませる物があるんだけど、総じて感じるのは問題に対するバランス感覚の大切さ。
勝てそうな戦いしかしないし、ギャンブルもしない。勝算を考えて勝てる所で勝って行く努力をしっかりするし、そういう小さくても勝てる市場を常に探している。まさにタイトル通りなんです。つまらない言い方をするとニッチ市場とか、ブルーオーシャン戦略なんですけど。
そういう言葉でくくられてしまう中でも、実りはそんなに大きく無くても現実的に勝てる問題を見つけたり、実りは小さくても費用対効果の優れた問題を見つけたりする嗅覚というか感覚の大切さが主題で、大きな組織でのし上がるより、小さな組織でのし上がる方が現実的で効率が良い*2とか、「1,000億企業を目指す」と言いながら、「それまで私が経営していたハイヤー会社では、この1000億企業は目指せないということも私にはわかっていました。」とか言っちゃう所がスゴくて、志を持ちながらも、現実に扱える問題かどうか冷静に見極めてるんですよね。
周りの人にはハイヤー会社で1000億は難しいんじゃないの?と思われている空気の中で、本人もきちんと分かっていて、今の事業に拘泥しない。けど周りや社員は否応無く巻き込まれてしまうんですね。ちょっと社員は可哀想な気はするけど、目標は大きく無いと夢も希望もないですからねぇ。その過程で無謀なビジョンに将来を不安視して辞めて行く人も多そうなんだけどね。
なにはともあれ、字句以外の所からも色々考させてくれる良い本だなと思います。
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