2007/02/09 Fri [長年日記]
沖で待つ を読みました。
134回芥川賞受賞作品の沖で待つを読みました。2005年下半期の受賞作です。芥川賞は色々理由があるのだろうけど、あんまり面白く無いというのが個人的な定評なので、読んだり読まなかったりなんだけど、沖で待つは結構面白かった。
話の筋は、主人公が同僚と、秘密を守る為に「先に死んだ方のPCのハードディスクを破壊する」という約束をして、ある日同僚が死んだので約束通りハードディスクを破壊しに行く。同僚の秘密って?みたいな話。
これぞまさに外道対策なんだけど、どんな展開になるのかと読み進めれば、同僚の秘密は下らなすぎて、なんでそんな約束したのか理解できない。秘密を守る気が一切感じられない。
余りにくだらないので、それはブラフで俯瞰的に読んでる読者視点でしか分からない大きな秘密があるのかなと思う物の、文章は一人称だし俯瞰的な表現がそもそも皆無。主人公の秘密はとって付けた様な物で、真実味が無い。同時収録の勤労感謝の日の方が面白かったように思う。
この感想で、よくも結構面白かったなんて字句が出るなと我が事ながら思うけど、不満は無いというか…期待が低かったせいかもしれないし、短かったせいかもしれないけど、導入がうまくて先の展開が気になってのめり込む様に読めたんだよね。60ページ程度なので、そんなに入り組んだストーリーであるわけが無いんだけどね。
裏返すと2作品で30、40分位で読み終わってしまうので、値段のわりに物足りないというのが最大の不満か。
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