2008/07/30 Wed [長年日記]
そうだ、葉っぱを売ろう!
面白いタイトルですが、大麻を栽培して売ろうとかそういう話ではなくて(あたりまえだ)、料理の彩りに使う楓や紫陽花の葉っぱ(最近違う意味でアジサイの葉っぱは有名になりましたが)等を商品として売って地域を活性化させたという、頻繁にマス媒体でも取り上げられていた事例の仕掛人が書いた成功秘話といいますか、成功までの奇蹟を綴った本ですね。
前述の通りTV等で取り上げられていたので、私も聞いた事がありそこから興味を持って読んでみたのですが、筋道自体は単純で、過疎の村の農協(JA)に就職した青年が、寂れ行く農村をなんとか奮起させる為、田舎という環境を活かして、力仕事に向かない女性やお年寄りでもできる葉っぱビジネスを立ち上げ成功させるという内容で、JAに就職した経緯から葉っぱビジネスを思いつき、徐々に売り上げを伸ばし今に至るまでを読みやすく簡潔にまとめています。
大体こういう話は山師的な青年が色々思いつきにまかせて小さく事業化を試みていくつもの失敗をしたけど、なんとかひとつドカンと当たって、勢いづいてきたので注力して頑張っていたらこんなに大きくなれました、みたいな展開が多いのだけど、この話の場合はJA職員が地元の為に地元を活かして地元の誇りになる事業を作れないかと考え、あるヒントを元に事業化を試み、失敗しながらもめげずに研究と改善を繰り返し、20年以上もの月日をかけてそれなりの規模(現在で2億円程度、業務内容からするとかなりすごいと思う)にしたという話で、統率者の境遇や、環境、事業内容や規模、動機等、色々な面で珍しい話だと思います。
実際の所は、葉っぱビジネスに絞って書いたらいかにも初めから成功を信じていた様に見えるだけだったり、ニュース性がある、もしくはニュースとして報道され知名度が高まるにつれストーリーがブラッシュアップされたとか、ニュース性を高める為の切り口の影響で(実際ニュース性が低いので特別に取り上げられては居ないが、しいたけ栽培等もやっているし、売上高的にはそちらの方が倍以上大きい。)この本が出来上がっているのかもしれないけど、そういった点を含めても面白い内容だと思います。
あまり関係ありませんが、著者の方には身体や家族を大切にしてもらいたいですね。


